涙やけや目やになど犬の目の病気
犬の眼の病気、そしてそのサインを知ろう
あなたの愛犬の目の状態をいつも見ていますか?
私たち人間にも様々な目の疾患が存在するように、犬にも様々な目の病気があるのです。
目の疾患を予防していくには
日頃から犬の目の周りを清潔に保つケアをし様子をじっくり観察して
犬の仕草や目の周りに変化がないか確認することがとっても大切です。
小型犬に多い、涙やけという症状
涙やけという症状をご存知でしょうか。
よく目の内側の下の部分の毛が茶色に変色している小型犬を見かけませんか?
チワワやマルチーズ、シーズーなどの、目が少しとび出ている犬種によく見られます。
毛の色が白いワンちゃんほど目立つこの症状。
これが「涙やけ」と呼ばれるもので、
涙に含まれる成分や雑菌の繁殖によって起きてしまう症状です。
目の大きい犬は目が乾燥しやすいため普段から涙が出やすく、涙やけになるのです。
原因としては、以下の3つが主なものです。
- 結膜炎や角膜炎、逆さまつげ(眼瞼内反症)による炎症のため涙の量が多くなる。
- 涙管閉塞など、目と鼻と口に繋がっている涙小管や鼻涙管が屈曲していたり、管が狭くなっていると、目に溜まった涙が正常に降りてこないために涙があふれてしまう。
- フードが合わない。たんぱく質や添加物などの成分が合わず、栄養バランスが悪くなり涙やけになる。
(→フードを手作りごはんに切り替えてみましょう)
上記のように原因は様々あり、これらの原因が絡み合って
涙やけを引き起こしていることもあります。ひどい時は獣医さんにみてもらいましょう。
涙やけのケア
何よりも、目の周りを清潔にしてあげることがまず第一歩です。
目の周りを清潔にするには以下を参考にしてみて下さい。
<準備するもの>
●コットン(ガーゼでも良い)
※繊維が荒いものは、眼の中が傷つく可能性があるので避けましょう※
●綿棒
●5%程度のホウ酸水(ホウ酸は皮膚・毛に優しい弱酸性)、
または市販の涙やけローション
- まず愛犬の頭を撫でてあげるなどして、リラックスさせます。
- 動かないよう首元をやさしく固定してあげ、コットン部分をホウ酸水、またはローションをコットンにつけ、やさしく拭き取ります。
※愛犬が嫌がるようなら、無理にせず目の周りを触らせるのに慣らすことから始めましょう※
- そのあと濡れていないコットンで同じくやさしくふき取ります。
- 取れる範囲の目やにがあれば綿棒・コットンで取り除きます。
※綿棒を使う際、誤って眼の中に入って傷つけないようしっかり愛犬を固定しましょう※
- 終わったら「よくがんばりました~!」などとよく褒めてあげましょう。
◆参考:
参照:ペットクリニック・ドットコム/涙やけはどうしてできる?
参照:涙やけ対策
いろいろなサプリなどを試してみたりしましたが、結局はフードそのものを見直すことに。
ドライフードをやめて手作りごはんに変えたところ、涙やけしなくなりましたよ!
犬の目やにがサインの病気
角膜炎や結膜炎、逆さまつげや感染症などによって目やにが出ます。日頃から目やにの状態をよく観察しましょう。
- 湿っていてドロドロとした感じの目やにが頻繁に多く出る場合は、角膜炎などの視力障害に繋がりかねない病気になっている可能性があります。
- 顔を床にこすりつけたりするなど、痛みや痒みが生じているために目を気にするしぐさをしている場合結膜炎などが疑われます。
◆参照:犬の病気事典/目の病気・眼球の異常など
この場合は早めに獣医さんに行って診察を受けてくださいね。
黒い犬の目やに
我が家の犬はこの黒い目やにが毎日でています。獣医さんに聞いたところ、黒い目やにが目頭にたまるのは病気ではないそうです。
ただし乾いたままで目やにを放置しておくと雑菌が繁殖して涙やけになることがあるので「こまめに目やにを取り除いてあげてくださいね」と言われました。
犬の目やにの取り方
毎日目やにを取って綺麗にしてあげましょう。
目のケアグッズも色々ありますので
あなたの犬の症状に合わせてグッズを用意してあげてくださいね。
でも一番大切なのはいつもと違うところがないか、確認してあげることです。
グッズがあって毎日ケアをするのなら、毎日確認できて一石二鳥ですよね。
犬の目やにの取り方については、当サイト管理人の愛犬・ヨークシャーテリアをモデルに具体的に写真と解説をつけて目やにの取り方の一部始終を掲載しています。
参照:小型犬の目やにの取り方
犬の目が赤い場合
この場合まず、結膜炎が疑われます。細菌やウイルス、寄生虫の感染、アレルギーなどが原因となるほか、異物の混入やまつ毛が当たるといった物理的刺激が原因です。また、急性緑内障、葡萄膜炎も疑われます。
すぐに動物病院に行きましょう!
充血、目をつむる、頭を触られるのを嫌がる
目をつむるのは、目が痛いからです。そのため、頭を触られるのをいやがるようになります。
また、この他に目が見えにくい様子だったり、眼球が以前よりも大きくなっているようでしたら緑内障かもしれません。緑内障で失明することのないよう、気づいたらすぐに動物病院に行きましょう。
◆参照:犬の飼い方と病気/眼の病気のいろいろ
犬の眼が白く濁っている
角膜炎、緑内障にも白く濁る症状が出ることもあるようですが、
代表的な病気はやはり白内障ですね。
眼が白く濁ることにより視力が低下し、歩行がぎこちなくなる/よく物にぶつかる、つまずくなどの症状が出てきます。白内障には先天性と後天性のものがあります。
先天性・若年性白内障が起こりやすい代表的な犬種がプードル。プードルと言ってもスタンダード/ミニチュア/トイなど大きさに違いがあるものの、遺伝的に発症する可能性が高い犬種です。プードルを飼っている飼い主さんは特に注意しましょう。
早目に気づいてあげることが一番
人間も犬も同じですが、今までとの変化に気づいてあげること、つまり早期発見・早期治療が大切です。
早い段階で気づいて治療ができれば、点眼薬や内服薬などで白内障の進行を抑えることができます。糖尿病や他の病気がないかどうかも含めて、日頃から動物病院で定期検査を受けるようにしましょう。
◆参考:
参照:犬の病気事典/犬の白内障
参照:高円寺アニマルクリニック/白内障